ヴェネチア
ヴェネチア

新聞の片隅の小さな記事に、「ビョルン・アンデルセン」のお名前を見つけました。私の大好きな映画のひとつの「ベニスに死す」の美少年の役でした。60年近い昔の事です。
ヴェネチアの街をベニスとも呼びますが、私は「ヴェネチア」と呼びます。「ベニスに死す」の映画を見たのは高校生でしたが、ヴェネチアの街並みと、美少年と音楽に魅了されました。

映画音楽はメインテーマに、マーラーの交響曲第5番の第4楽章「アダージエット」のメロディが流れます。
静養の為にヴェネチアを訪れた老作曲家は貴族で美しい少年のタッジオに理想の美を見いだします。最後は悲しい結末で終わります。物語は哀しいストーリーですが、何もかも美しくて、高校生だった私はヴェネチアに行く時は必ず映画の最初の場面のように「海」から入っていく!と決めました。ヴェネチアの対岸から舟に乗って1時間ほど過ぎると、サン・マルコ広場が少しずつ見えてきます。ヴェネチアに行くには、空からの飛行機、陸からの電車、海からの舟、がありますが遠くにヴェネチアの街が見えてくる時間が大好きです。残された人生時間にもう一度ヴェネチアを訪れたいです。
外国で一番好きな街はどこですか?
「ヴェネチアです」と答えます

リアルト橋の前です。
25年前ですが、若い(笑)
ヴェネチアでの楽しみは、近くの小さな島々に乗合い舟で島民の人たちと笑顔を交わしながら通うことです。
ブラーノ島やムラーノ島は可愛い色合いの小さな家が建ち並んでいます。ガラス工房がいたるところにあります。割れないように抱いて持って帰った「水差
し」は、断捨離中ですが断捨離できない一品です。



