後片付け
後片付け
この写真は、「コッペリア」の本番が終わった3時間後のフジタバレエのスタジオです。
「すごい!」
では、ありません。
私たちは生徒さんに「すごい!」と言ったら 「違う言葉で言ってみて下さい」
それからが、想像力です
200枚のお衣裳と髪飾りと小物たち
どうやって楽屋からスタジオに運ばれたの?
全てのお衣裳に縫い付けられた名札は?
生徒さんひとり一人にジャストサイズで着て欲しいので、補正したお衣裳は元に戻ったの?
「すごいね!」が最上級の「誉め言葉」に日常的に使われ、生徒さんもよく言葉にします。
「すごいね!」と 評する時は全て「結果」によって得られた「良いものに対してすごい!」と言います。
「すごいね!」
結果に対して言う言葉ではなくて、その過程、プロセス、を誉める言葉として、「なぜ?すごいの!」まで、掘り下げて使う言葉だと思います
夜の部の1幕が終わったら、1幕のお衣裳は楽屋からスタジオへ運び出します。そして、汗でビショビショのお衣裳を裏返しにして、風を送ります。
その頃ロビーでは、お花屋さん10数人がお祝いにいただいてたお花を花束にするお仕事がスタートしています。フジタバレエの終演後に配られる花束は美しいですね!と伝わると、お花屋さんも喜んで、本来ならば責任がない花束作りを協力して下さいます。
「素敵な花束がたくさんあっという間に出来てすごいね!」
今回、本番が終わって嬉しかったいろんな方々からの感想です。もちろん、愛情ある叱咤激励もありました。思い当たることは反省して改善していきます。ありがたいお言葉に感謝を申し上げます。
「舞台の上を観ると、裏の大道具さんの態度や作品に対する照明さんの熱意がわかるし、楽屋の整理整頓の美しさが、表舞台から舞台裏が見えましたよ!」
私たちは、舞台監督さんや装置や照明さんとは長いお付き合いですからお名前は存じています。しかし、お道具さん!照明さん!とは、3日間の間にお声はかけません。本番前に舞台スタッフさんのお名前は全てお尋ねして31名の方々のお名前は頭の中に入れおきます。
フジタバレエは特別申請して早朝8時から開館していただきますから、裏方の皆様は6時前からシティプラザに向かって下さって、お帰りも深夜です。
おひとりお一人のお名前の皆様に無事に幕が下りることが出来て感謝を申し上げます。