守られている
守られている
毎回、フジタバレエの舞台の幕が上がる時は、「富士山大社 小御嶽神社」の神主様より、ご丁寧に「御守り」をいただきます。
「守られて」いる、、と信じで舞台裏の「御守りの御札」の前では、手を合わせて、黙礼して舞台へ向かいます。
山川草木悉皆成仏
存在するすべてに、神性や仏性が宿っていると幼い頃から私は両親や周りの方々から教えられてきました。仏教の家庭とカトリックの学校、しかも修道院の寄宿舎でシスターみたいな学生でした。仏教徒の両親も修道女のシスターもいつも同じように私に語りかけて下さいました。
天に向かって鳴く蛙にも、悠々と流れる川にも、野に芽吹く草々も、私たちと同じように「魂」を持って、私たちに何かを教えようとしている。
舞台の大道具や小物たち、照明の機材、音楽の調べ、観客の拍手、全てに「魂」があり、私は全てに「情」を寄せて幕を上げようと思います。
どんなに知に優れていても、情が薄い人はいけません。
「情」があるフジタの娘たちで、無事に幕を上げることができました。感謝を申し上げます。