Article記事

2025年2月3日 BLOG

真っ赤な鬼

真っ赤な鬼

昨日は節分でした

鬼は外
福は内

パラパラパラ 豆の音

私は歳を重ねてきますと「鬼は側に」と 思うようになりました。

このカードは卒業生の合田有花ちゃんからの贈り物です。

昨日の彼女からのラインに「毎日が充実していて、幸せです」との言葉が届きました。夏の「コッペリア」の舞台に出演してくれることが、下級生にとって何よりの励ましと優しさになってくれることでしょう。
優しさだけでなく、厳しさもきっと鍛えて、幕を上げるまでの怖い鬼の役目も果たして下さいね。

50年前のフジタバレエの発表会のことです。私の尊敬するバレエの先生を発表会にご招待しました。そしてその夜にお越しいただいた御礼のお電話をさせていただきました。
その時の先生の声は今でも忘れることができません。

「藤田先生!私は発表会の途中で帰りましたよ。つまらない振り付けでした。生徒さんはあんな振り付けの踊りで可哀想です。」

私は すぐ次の日に先生のお宅をお訊ねして長い時間いろいろなことをお話を聞かせていただきました。最初は「叱られている!」感じで、しょげていましたが、時間が過ぎていくうちに「教えて頂いている!」ことに気がつきました。先生は私に「苦言を呈して下さる」…有り難いことでした。先生のお宅を後にする時に真っ赤なカンナの花が咲いていて、その時真っ赤な鬼の先生が見えてきました。いつか 先生を優しい薄桃色の鬼になっていただけるように精進しようと思って新幹線に飛び乗りました。

苦言を呈して下さる方が私には、たくさんいて下さいます。最近は若い方々からも増えてきました。失敗や不安から立ち直る思考習慣は自信がありますから、「赤鬼」さんに感謝をしながら進みます。

フジタバレエ研究所の記事一覧

New

Category

Archive