お衣裳
11年前の「ドン・キホーテ」の作品の時にキトリを踊った時のお衣裳がご披露宴の受付でお客様を出迎えてくれました。お客様方は「綺麗ね、素敵ね」とおっしゃってお衣裳をご覧になって、又その横に飾られているキトリの本番で使われたトゥシューズを微笑みながら見て下さってました。トゥシューズのリボンはきっとお母様が愛情を込めて縫われた二人三脚の宝物でしょう。
お衣裳は林なつ子先生の作品です。
林先生は「世界にたった一枚の貴女のお衣裳」をデザイン、縫製して下さいます。その人と会って一瞬でダンサーの個性を見抜かれて彼女たちの良い個性が輝く作品を創って下さいます。
昨年、同じキトリを踊ったひかるさんとアトリエにキトリのお衣裳をお願いに行った時のエピソードです。フジタバレエの過去に創っていただいたお衣裳のファイルの中に、優海さんが折に触れて林先生やスタッフの方々に差し上げたカードもきちんと残して下さってました。ドン・キホーテに関するカード、スペインのカード、季節のカード、を見せて下さり私とひかるさんと感激しました。フジタの先輩のお姉さま方の想いがあるから昨年のひかるさんのキトリのお衣裳が美しくひかるさんらしく出来上がりました。
フジタバレエの小物の箱たちが、7月の発表会の出番を衣裳部屋で待っています。舞台のお衣裳は必ず小物の髪飾りやアクセサリーが大事な脇役で登場します。さぁ、そろそろ出番ですよ。
小さなバレリーナのひとりごと
「わたしも、いつかキトリのチュチュをきたいなぁ~」
少女の夢は…
藤田美知子